風の中のマリア

風の中のマリア
【風の中のマリア 百田尚樹 講談社】

いいタイトルだ。
青春物語かな?純愛物語かな?
美しいマリアの姿が目に浮かぶ。

しかし、誰もが抱くそんな期待は本の扉を開くと同時に完全に覆される。

主人公はなんと蜂なのである。
それもスズメバチだ。

スズメバチの中でも最も大きな体を持つオオスズメバチ。
学名をヴェスパ・マンダリニアという。
その若き戦士、マリア。
生まれながらに戦うことを宿命づけられたワーカーと呼ばれるメスだ。

マリアの命は30日しかない。
その短い時間の中で、彼女がどのような一生を過ごすことになるのか。

ひたすらに獲物と戦い、勝利し、それを肉団子にして巣に持ち帰り、たくさんの妹たちに与え、育て、君臨する女王蜂とその帝国を守るために一生を捧げる。
小さな体で天から与えられた使命を懸命に尽くすのである。
その短い一生の間には壮大なドラマがあったのだ。

たかが蜂と侮るなかれ。
感動の一編である。

スズメバチの思いもよらない驚愕の生態についても詳しくなる。

おすすめ度 ◎



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「風の中のマリア」百田尚樹

「女だけの帝国」が誇る最強のハンター。彼女の身体は戦いのために作られた。 切ないまでに短く激しい命が尽きるとき、彼女は何を見るのか。 弱肉強食の熾烈な世界。 驚きの生態、ドキュメンタリータッチ...

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